マイクラ Java版のマルチサーバーの立て方|VPSの手順と必要なメモリの目安

この記事のまとめ

  • Java版のサーバーソフトは Minecraft 公式サイトで無料配布されていて、動かすには対応バージョンの Java が要る(2026-11-07 時点の最新 26.3 は Java 25)。
  • VPSには、ConoHa VPS の「Minecraft Java」やさくらのVPSのスタートアップスクリプトなど、サーバーを自動で用意するテンプレートがある。
  • 手動で立てるときは、Javaを入れ、server.jar を置いて一度起動し、eula.txt を eula=true にして、ポート25565を開ける。
  • メモリは、ConoHa が最小1024MB(Paper は複数人での推奨4096MB)と示し、さくらのVPSは想定人数ごとのおすすめプランを示しているが、人数ごとのメモリ量は示していない。
  • ufw はSSHを先に許可してから有効にし、ConoHa の Minecraft manager 用の60000番のような管理用ポートは接続元のIPアドレスを限って許可する。

マイクラ Java版のマルチサーバーをVPSで立てるには、2つの道がある。1つは、VPS事業者が用意したテンプレート(ConoHa VPS の「Minecraft Java」、さくらのVPSのスタートアップスクリプト)を選んで自動で作る方法。もう1つは、Ubuntu のVPSに Java と公式のサーバーソフトを自分で入れる方法。どちらでも、友達が入れるようにするには、ポート25565を開けることと、サーバーとクライアントのバージョンをそろえることが要る。

この記事は、公式の配布ページ・EULA・各事業者の公式マニュアルで確かめた内容をまとめたもの。実際にサーバーを借りて試した記録ではなく、公式の手順にもとづく整理である。確かめた日は 2026-11-07 で、バージョンや料金はこの後変わる。

まず決めること:テンプレートか、手動か

テンプレートで作る 手動で作る
作業 申し込み画面でイメージやスクリプトを選ぶ SSHでログインし、Java・サーバーソフトを自分で入れる
向く人 コマンドに慣れていない人 バージョンや設定を自分で決めたい人
注意 対応するOS・バージョンは事業者が決める 常時動かす仕組みやバックアップも自分で用意する

さくらのVPSのマニュアルには、サーバー環境は利用者自身で管理する必要があり、管理や運用方法の問い合わせには答えられないと書かれている。テンプレートで作っても、運用は自分の仕事になる。

テンプレートで作る(ConoHa VPS・さくらのVPS)

ConoHa VPS の Minecraft Java

ConoHa VPS のサポートページによると、手順は次の3つ。

  1. コントロールパネルで「サーバー追加」を選ぶ
  2. イメージタイプ「アプリケーション」から「Minecraft Java」を選んで作成する
  3. 「サーバー」画面で作成したサーバーを開き、「ネットワーク情報」のIPアドレスを控える

メモリ1GB以上のプランで使え、512MBプランではインストールできない。サーバーファイルは /opt/minecraft_server にある。使う前に Minecraft 使用許諾契約書(EULA)への同意が要る。Java版のサーバーなので、iOS や Android の Minecraft からは入れない。

接続は、サーバーと同じバージョンのクライアントで「マルチプレイ」から「サーバーを追加」を選び、IPアドレスを入力する。ConoHa のドキュメントサイトの「Minecraft Java版」のページでは、アプリケーションが使うポートとして25565(TCP/UDP)などが挙げられている。同じページには、管理画面「Minecraft manager」がプリインストールされたイメージの申し込みを一時停止中で、今は Minecraft manager の入っていないイメージで作られるとの記載がある。申し込み前に最新の案内を見る。

さくらのVPS のスタートアップスクリプト

さくらのVPSの手順は次のとおり。

  1. サーバーの新規追加、またはOS再インストールで Ubuntu(24.04 か 22.04)を選ぶ
  2. スタートアップスクリプトから「Minecraft Server(Java版)」を選ぶ
  3. サーバー名と Minecraft のバージョンを指定し、規約への同意にチェックを入れる
  4. 申し込みを終えてサーバーを起動し、インストールの完了を待つ
  5. ネットワーク情報から IPv4 アドレスを控える

サーバーソフトは /opt/minecraft の下に置かれ、systemd のサービス名は minecraft.service。設定は /opt/minecraft/server.properties で変えて、サーバーOSの再起動で反映される。VPS のセーブデータを手元のパソコンにダウンロードするとき、手元に同じ名前のワールドがあると上書きされる点に注意する。

手動で立てる手順(Ubuntu の VPS)

ここからは、Ubuntu の VPS に SSH でログインした状態から始める。Java版サーバーのダウンロードページには、まずコマンドラインから Java が使えることを確認するよう書かれている。

1. Java を入れる

Mojang のバージョン情報(2026-11-07 時点)では、最新リリース 26.3 のサーバーに必要な Java は 25。さくらのVPSのマニュアルにも、26.1 以降へ自動更新されるとき、Java が 25 未満だとサーバーが正常に起動しないとある。Eclipse Adoptium の手順にある Temurin を apt で入れる場合は次のとおり。

sudo apt install -y wget apt-transport-https gpg
wget -qO - https://packages.adoptium.net/artifactory/api/gpg/key/public | gpg --dearmor | sudo tee /etc/apt/trusted.gpg.d/adoptium.gpg > /dev/null
echo "deb https://packages.adoptium.net/artifactory/deb $(awk -F= '/^VERSION_CODENAME/{print$2}' /etc/os-release) main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/adoptium.list
sudo apt update
sudo apt install temurin-25-jdk

さくらのVPSのマニュアルは、sudo apt -y install openjdk-25-jre-headless で入れる方法を示している。どちらでも、java -version で 25 が出るかを確かめる。

2. サーバーソフトを置く

ダウンロードページから、使いたいバージョンのサーバーソフト(.jar ファイル)を取得する。Mojang のバージョン情報には、各バージョンのサーバーの配布先(piston-data.mojang.com の server.jar)が載っている。公式ページの起動コマンドの例ではファイル名が minecraft_server.<バージョン>.jar になっているので、コマンドのファイル名は実際に置いたファイルに合わせる。この記事では server.jar として書く。作業用のフォルダを作り、その中に置く。

mkdir ~/minecraft && cd ~/minecraft

ダウンロードページには、ページにあるソフトウェアをダウンロードすると EULA とプライバシーポリシーに同意したことになると書かれている。

3. 一度起動して eula.txt を直す

java -jar server.jar nogui

Minecraft Wiki の手順によると、初回の起動で eula.txt が作られ、同意するまではサーバーがすぐに停止する。eula.txt の eula=false を eula=true に変えると、EULA に同意したことになる。同意の中身は、先に EULA の本文で確かめる。Wiki の例は --nogui と書いていて、nogui はその古い書き方として扱われている。どちらでも画面なしで起動する。

nano eula.txt

EULA には、Minecraft の作ったものを許可なく配布したり商用で使ったりしてはならないという趣旨の記載がある。収益に関わる運営をするなら、EULA の本文を読んで確かめてから始める。

4. メモリを指定して起動する

公式のダウンロードページでは、起動のコマンドに -Xmx4G -Xms4G を付けた形が示されている。-Xmx はサーバーが使えるメモリの上限、-Xms は起動時に確保する量。Minecraft Wiki の手順には、メモリが足りないとラグやクラッシュ、チャンクの読み込みの遅れにつながり、人数が増えたりワールドが広がったりすると起きやすいと書かれている。

java -Xmx4G -Xms4G -jar server.jar nogui

例は 4GB を指定した形で、プランのメモリより小さい値にする。Wiki は、同じサーバーで Minecraft 以外も動かすなら、-Xms を上限(-Xmx)の4分の1にする方法を挙げている。画面のあるパソコンで GUI で起動するなら nogui は外せる、と公式ページにある。

SSH の接続を切るとこの起動は止まる。常時動かすには、systemd のサービスにするなど、SSH を閉じても動き続ける仕組みを別に用意する(さくらのVPSのスクリプトは minecraft.service として登録している)。

ポート25565を開ける(ファイアウォールと注意)

公式ページには、他のデバイスから接続できるように、Java版ではポート25565を開放するなどの設定が要る場合があると書かれている。

Ubuntu の ufw を使う場合は、SSH を先に許可してから有効にする。ufw の説明書(man ページ)には、有効にするときに SSH などの今の接続が切れる場合があり、ufw enable の前に22番を許可しておけば、有効にした後も SSH のポートは開いていると書かれている。

sudo ufw allow 22
sudo ufw allow 25565
sudo ufw enable
sudo ufw status

Ubuntu の ufw の手順では、sudo ufw allow 22 のようにポート番号を指定する形が示されている。25565 も同じ書き方で許可できる。SSH を22番以外のポートで動かしているなら、そのポート番号を許可する。

VPS 事業者の側にも通信を許可する設定がある。ConoHa では、サーバーごとに「セキュリティグループ」(仮想のファイアウォール)が設定され、ゲームで使うポート以外(たとえば22番)を使うときは先に通信を許可する必要がある。事業者側とサーバー内の両方を確かめる。

セキュリティの注意は次のとおり。

必要なメモリの目安

公式ページ・手順にある数字だけを並べる。どれも、ゲームの内容(MOD・プラグイン・ワールドの広さ・人数)で変わる前提の目安で、保証ではない。

出典 示されている内容(2026-11-07 確認)
ConoHa VPS(Minecraft Java) メモリ1GB以上のプランで利用でき、512MBは不可。ドキュメントの最小メモリは1024MB
ConoHa(Minecraft Paper のドキュメント) 最小1024MB、複数プレイヤーで快適に動かす推奨は4096MB。人数の記載はなし
Minecraft Wiki(手順のページ) 小さなサーバーは2GB以上を推奨、大きなサーバーは4GBが要ることもある。初期設定の描画範囲で5人の家庭用サーバーなら -Xmx2G で十分とする例がある
さくらのVPS(Minecraft Java版スクリプト) 想定人数ごとのおすすめプランを提示。メモリ量の記載はなし

さくらのVPSのおすすめプランと月額(同じマニュアルの表、2026-11-07 確認。料金は変わる)は次のとおり。

想定人数 石狩 大阪 東京
1〜4人 1,738円 1,848円 1,958円
5〜9人 3,520円 3,740円 3,960円
10人以上 7,040円 7,480円 7,920円

人数ごとのメモリ量(何人なら何GB)を事業者が示しているページは、今回の調査では見つからなかった。借りるときは、事業者の画面でプランのメモリを見たうえで、起動時の -Xmx をプランより小さく決める。足りないときはプランを上げる、という順で進める。

自分でできること・事業者に確かめること

自分でできること:

事業者に確かめること:

次にすること

  1. 遊ぶ人数とバージョンを決める
  2. ConoHa VPS かさくらのVPSの公式マニュアルで、対応OSとプランを確かめる
  3. テンプレートで作るか、手動で作るかを選び、上の手順を進める
  4. 友達にIPアドレスとバージョンを伝え、ポート25565で入れるかを確かめる

出典(確かめた日)